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Tune in and turn up

R&B は、言うまでもなく最も広まった音楽の一つだ。1940年代半ば以降、文化的な変遷を経て、今日のエレクトロニック音楽にも起因するほど、R&Bは存在し続ける。特に全盛期のR&Bは、恋に落ち愛が薄らぐジャンルとしてソウルフルな音楽表現だった。

2000年初期、R&Bは新しいラップソングとのコラボレーションが盛り上がる中で、さらなる盛り上がりを見せた。キャップ、ジャージ、ベロアスーツなど、自然と音楽に伴ってビジュアルもアイコニックなものになっていった。そして今も、熱狂的な音楽のリスナーに愛され続けている。

「シザ(SZA)」や「ディヴィジョン(dvsn)」、「ジェネイ・アイコ(Jhené Aiko)」、「サー(SiR)」のようなアーティストが今日のR&Bのパイオニアである一方で、R&Bはおそらく、2000年代にその全盛期を迎えた。ユーチューブやスポティファイなどのオンラインプラットフォームが成長する中で、かつて大好きだった音楽を振り返ることも多くあるだろう。

そんな時代を懐かしむ人のために、以下の2000年初期のベストR&Bラブソングのリストを見てもらいたい。

エイメリー – “Why Don’t We Fall in Love”

「エイメリー(Amerie)」のデビューアルバム『All I Have』からのシングル“Why Don’t We Fall in Love”は、2002年にリリースされた最高の音楽ギフトの一つだった。「ビヨンセ(Beyoncé)」の“Crazy in Love”もプロデュースした「リッチ・ハリソン(Rich Harrison)」によって書かれ、甘いボーカルが愛を包み込むような歌詞とぴったりだ。「ベニー・ブーム(Benny Boom)」がディレクションしたPVともマッチしている。


B2K – “Girlfriend”

もし2003年に「MTV」や「BET」を見ていたら、少なくとも1、2回はこのR&Bナンバーを聞いているだろう。2001年にデビューしたグループ「B2K」が発売した“Girlfriend”は、若い独身男性が自信を持って愛を探している内容。同グループは4枚のアルバムをリリースし、2004年に公開された映画『ユー・ガッド・サーブド』で人気になった。残念なことに、彼らは2004年解散。だが、ファンにとって嬉しいことは、リードボーカルの「オマリオン(Omarion)」がその後すぐソロで活動を始めたことだ。


アリーヤ – “Rock the Boat”

2001年に飛行機事故で22歳という若さでこの世を去った「アリーヤ(Aaliyah)」。彼女はもしかすると、2000年代初期に最も著名だったR&Bシンガーの一人ではないだろうか。彼女を象徴する美しい歌声は、共に制作活動をしていた「ティンバーランド(Timbaland)」と「ミッシー・エリオット(Missy Elliott)」との相性も抜群で、彼女はその時代のR&Bのアイコンとなった。“愛の航海が始まって以来/あなたに触れられると、風が吹き去っていくかのようなスリルを感じる”。このラブソングがいかに典型的だったか考えるのは難しくないだろう。

 

ボビー・ヴァレンティノ – “Slow Down”

2005年、「ボビー・ヴァレンティノ(Bobby V.)は彼のデビューシングル“Slow Down”で私たちの心を掴んだ。この歌は、彼が知りたいと思っている女性にスポットを当て、LAのメルローズアベニューのことが書かれている。ボーカルはスムースに語りかけるようで、このシングルはアメリカの「Billboard Hot R&B/Hip-Hop chart」で4週連続トップになった。

 

アシャンティ – “Foolish”

「アシャンティ(Ashanti)」の歌詞は大体、ハートブレイクに語りかけ、2002年にリリースされた“Foolish”も例外ではない。愛のストーリーを詳しく語ることで甘酸っぱさをかもし出し、その曲は多く放送され、2003年のグラミー賞「Best R&B Vocal Performance」にノミネートされた。残念ながら「メアリー・J・ブライジ(Mary J. Blige)」が受賞したため、その機会を逃した。

 

クレイグ・デヴィッド – “Fill Me In”

カナダ出身の「ドレイク(Drake)」がチャートインする前、ロンドン出身の「クレイグ・デヴィッド(Craig David)」は“young Casanova”と自分自身を名乗った。2000年8月にクレイグがデビューアルバムをリリースする前、18歳の彼は、2ステップ・ガラージとR&Bのボーカルを融合したリードシングル“Fill Me In”を発表。2002年、この曲はイギリスで大ヒットとなった。

 

チンギー – “One Call Away”

厳密に言うとR&Bソングではないのだが、「チンギー(Chingy)」の“One Call Away”は外すことはできない。ロックなバギージーンズ、ネームプレートベルト、「ナイキ(Nike)」のAir Force 1 など、2000年代を象徴する彼の姿にも注目したい。典型的な出会いの場ではないが、銀行で出会った女性とゆっくりと花ひらいた関係性を歌う同曲。ギターの音色がリードし、心地いい音が心を捉える曲の一つだ。

 

ション・ポール – “I’m Still in Love With You” feat. Sasha

元々は、ジャマイカ出身の歌手「アルトン・エリス(Alton Ellis)」の曲である“I’m Still in Love With You”は、2004年に「ショーン・ポール(Sean Paul)」と「サーシャ(Sasha)」によって現代的にアレンジされた。オリジナルのメロディーはそのままに、ポールはこの曲をサーシャとのデュエットにした。ダンス調のミュージックビデオがのちに発表され、ポールとエリス両方のバージョンは全ての世代のリスナーの大好きな曲になっている。

 

ネクスト – “Wifey”

もし“Why You Lyin’?”を知っていたら、R&Bトリオの「ネクスト(Next)」を絶対に知っているはずだ。彼らのデビューシングル“Wifey”は2000年夏にリリースされ、すぐにクラブのヒット曲となった。この曲はアメリカのR&Bチャートで1位になった。同じく、同グループがリリースした“Too Close”も大ヒット曲となっている。

 

マライア・キャリー – “We Belong Together”

「マライア・キャリー(Mariah Carey)」が彼女のキャリアの中で多くの楽曲を発表した中で、R&Bでの地位を築いた曲として知られるのが、2005年の“We Belong Together”だ。キャリアが低迷していた彼女のカムバックアルバムで、2004年に日本先行発売された『MIMI』からのシングル。同曲は、「ボビー・ウーマック(Bobby Womack)」のサンプルをフィーチャーし、彼女の幅広いボーカルスキルを見せつけることになった。

 

オマリオン – “Touch”

「B2K」の元メンバーである「オマリオン(Omarion)」は、2004年にシングル“Touch”をリリースすることで、自身のボーイバンドのイメージを払拭した。彼のアルバム『O』からの2枚目のシングルとしてフィーチャーされ、「ザ・ネプチューンズ(The Neptunes)」がプロデュース、「ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)」によって書かれた。全米ビルボードチャート100で94位が最高だったが、そんなことはファンであるリスナーにとっては関係ないだろう。

 

デスティニーズ・チャイルド – “Cater 2 U”

「デスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)」 は、言うまでもなくR&B界を代表する最もアイコニックなガールズトリオの一つだ。2004年、グループは、コラボレーター“ダークチャイルド(Darkchild)”こと「ロドニー・ジャーキンズ(Rodney Jenkins)」と「リック・ルード(Ric Rude)」とチームを組み、バラード“Cater 2 U”を発表した。この曲は、2006年の「ソウル・トレイン・ミュージック・アワード」で最優秀R&B/ソウル・シングル賞 – グループ/バンド/デュオを獲得した。それぞれのメンバーが輝くメローながらもセクシーでもある曲だ。

 

ディアンジェロ – “Untitled (How Does it Feel)”

「ディアンジェロ(D’Angelo)」は、2000年代半ばから後半にかけて表舞台から消えたが、2000年にリリースされた“Untitled (How Does it Feel)”は大きな話題を呼んだ。元々は「プリンス(Prince)」のトリビュートとして作曲され、「ラファエル・サディーク(Raphael Saadiq )」とディアンジェロ自身によって作詞、プロデュースされた。彼のファルセットの効いたボーカル、そして、なんと言っても上半身裸で本人が歌うセクシーなミュージックビデオが注目された。

 

ファレル・ウィリアムス – “Frontin’” feat. JAY-Z

自身が所属するグループ「エヌ・イー・アール・ディー(N.E.R.D.)」の成功に続いて、「ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)」は、2003年に“Frontin’”でソロデビューした。その際、同曲は一度限りのソロプロジェクトだと主張したが、3年後に発売されたソロアルバム『イン・マイ・マインド』 にも収録された。「ジェイ・Z(JAY-Z)」をフィーチャリングに迎え、全米ビルボードチャートの“Hot R&B/Hip-Hop Songs”で最高1位を獲得した。