話題のSupreme ItaliaについてSupremeの創設者が言及
「もう一つのSupreme(シュプリーム)」と呼ばれるSurepme Italia(シュプリーム イタリア)がまたもや話題になっている。先日、CNNがブランドについてや「合法的な模倣品」の製造について特集したところだが、今度はThe Business of Fashion(ザ・ビジネス・オブ・ファッション)が切り込み、Supremeの創設者であるジェームス・ジェビア(James Jebbia)へのインタビューも掲載されている。
International Brand Firm(=IBFインターナショナル ブランド ファーム)社が展開するブランドで、Supreme Spain(シュプリーム スペイン)も展開し、今ではSupremeにとっての悩みの種になっているSupreme Italiaが、世界中でSupremeを偽装した販売を行い、「Supreme」というストアをオープンするなど、いかにして法の隙間を縫ってきたのかを明らかにしている。
Highsnobietyの顧問弁護士が昨年この話題について説明したように、いくつかの国での商標登録の問題である。IBF社はイタリアとスペインで、Supremeが商標登録を行う以前にそれを行ったことで、偽物ではあるが、商品の製造を法的に認められているのだという。
「他の企業がこんな状況に巻き込まれることは、滅多にないだろう」と、ジェビアはThe Business of Fashionに語っている。そして、Supreme ItaliaがSamsung China(サムスン チャイナ)をあざむき、Supremeとのコラボを実現しようとすることができたのかについて言及している。
「今までとは次元が違う犯罪組織だ。完全な詐欺師であり、なりすましだ。だからこそSamsungという世界的な企業を騙すことができた」と述べた。
ジェビアは、「合法的な模倣品がいかにこっけいかということをみんな知るべきだ。若者達がそれを本物と思っているなら、悲劇だ。Supremeはあまり目立ったPR活動をしないことを最大限に活用しているんだろう。世の中が騒ぎ立てているほど、この誤報の長広舌に付き合っている暇は我々にはない」と言及している。
もちろんSupreme側はこのまま黙っているわけではない。同ブランドの世界の商標権取得を行い(今は350のファイリングが済んでいる)、模倣品対策の戦略を担当するダーシー J. ベイリー(Darci J. Bailey)は、「IBF社のビジネスが合法とする司法権は、世界では管轄外だ。店舗をオープンすれば大きな勝利となるだろうが、我々は閉鎖に追い込むこともできる」と語る。
加えて、ジェビアは述べる。「IBF社を制止するために着々とことを進めている。我々の優勢。20年前と変わらず、みんなが気に入って、あわよくば売れる服を作っている。我々のできることは直感を信じること」
The Business of Fashionの記事はこちらから。
- Words by: Heather Snowden