Where the runway meets the street
全3章で展開されるヴァージルによる初のキャンペーン
メンズ アーティスティック・ディレクターのヴァージル・アブロー（Virgil Abloh）は、Louis Vuittonにおける自身初のキャンペーンにて、自らが手掛けた2019春夏コレクションで打ち出した価値観に焦点を当てた。2019年1月から3月にかけて全3章で発表されるこのキャンペーンは、個人の成長という観点と包括性、多様性という視点を通して見た認知のあり方を深く探求している。
Phase 1：Infancy, Childhood and Adolescence
成長の段階にフォーカスし、男性のアイデンティティとそのワードローブが確立されてゆく過程を明らかにする第1章。2019年春夏コレクションの主要アイテムが様々な成長段階にある人々によって表現。映画『オズの魔法使い』内の重要な存在であり、今コレクションを象徴するモチーフであるポピーとレインボーに囲まれたモデルたちが登場している。
Phase 2：The Painter’s Studio
ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）がメゾンを創業した翌年に描かれたギュスターヴ・クールベ（Gustave Courbet）による『The Painter’s Studio（画家のアトリエ）』には、右側にフランス社会の上流社会の人々、左側にはそれ以外の層の人々が描かれいている。一方でアブローの現代的な視点を通して表現された写真では、自身が今コレクションを身に纏ったチームメンバーや友人、モデルたちのフィッティングをしている様子を捉えた。
原画では実社会を描いていたのに対し、多様性や包括性、統一性というLouis Vuittonに対してアブローが抱くビジョンを体現する人々の交流が見られる。
Phase 3：School Teens
オランダのバロック絵画に登場する民兵を現代風に解釈した上記の写真は、アメリカ・ロサンゼルス周辺の高校で撮影され、個性の承認欲求と相対する帰属願望というティーンエイジャー特有の心情が表現されている。
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