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Life beyond style

環境への配慮を行うブランドPatagonia(パタゴニア)が、地球環境に配慮しない企業への法人用ベストの提供を今後行わないことを発表した。同ブランドのベストは、アメリカのウォールストリートやシリコンバレーのワードローブの定番となっているアイテムである。だがPatagoniaは地域社会に根付き、環境改善に取り組む企業と足並みを揃えていこうとしているようだ。
環境的影響があると考えられる企業からPatagoniaが距離を置くというニュースが飛び込んだのは、広告代理店のVestedに所属するビンナ・キム(Binna Kim)が、クライアントのためPatagoniaの商品を買おうとした時だった。キムは受注を拒否する通知を受け取り、環境的影響の懸念がある企業からの受注は受け付けないと述べたのだ。
「我々Patagoniaは、御社のクライアントや金融業界に反感を抱いているわけではない。ただ、我々が決めた新たな方針にそぐわないだけである」という。また「協働した過去もあるが、現在のPatagoniaは、同じ志を持った企業や、有機農業の再生、環境活動に関連するアウトドアスポーツのブランドと重点的に取り組んでいく方針である」と述べている。

また、これがブランドからではなく、第三者のサプライヤーから送られてきたメッセージだということも伝えておく必要がある。Patagoniaもその方針が固まってからは、少し立場を変えているようだが。
「最近、我々がこの方針に注力し始めたのは、Bコーポレーションの認証や1%フォー・ザ・プラネット、その他の環境活動を行う企業を一つでも増やすためである」とPatagoniaは、アメリカの政治専門紙The Hill(ザ・ヒル)に語った。
「我々の地球を守りたい」という期待を胸に、企業方針を定めたのは昨年のことだったとThe Hillの記事で指摘している。

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engineer

世界を股にかける天才敏腕エディター